9.11の直後くらいに「リベラ・メ」という韓国映画が公開されて、ほぼ実写の火災シーンには唸った。アジアのアクション映画は香港から韓国に時流が移ったんだと感じた。
日本でも「海猿シリーズ」のような“パニック（ディザスター）映画”の類が作られているが、韓国映画に及ばない点があるとすれば、登場人物がたとえ民間人であったとしても、男性は概ね兵役経験者だというところだろう。
一般人があんなに大活躍できるはずがないと思っても、嘘っぽくならないのは強みだ。「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「EXIT」だって、そう思って見れば納得しちゃう。
金持ち連中や宗教家の行動、貧富の差を、“お約束”のごとくに描いてはばからないのも韓国映画ならでは。それよりも大事なのは家族愛なんだね。
