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サイド・エフェクトのmのレビュー・感想・評価

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)
4.0
@「うれし涙と 恨みの涙は
成分が違うって本当?
でも見た目ではそんなの分からない」

久々ヒリヒリした!!
どタイプの作品。
観た後監督がスティーブン・ソダーバーグさんだと知った。
納得の出来。

鬱と薬が関わるサスペンス。
夫の逮捕を機に鬱病を再発させてしまうエミリー(ルーシー・マーラ)。
自殺未遂などを行うエミリーに精神科医のバンクス(ジュード・ロウ)は新薬を勧める。
……ネタバレ無しじゃこれくらいしか書けない、けど一応これがストーリー。

謎が謎を呼び、予想出来ない展開が続き画面に釘付け。
まさかの謎解きにオチにゾクゾクした。

感想にカタルシスって使う人が嫌いだった。
なんでもそれで済まそうとするから。
使うもんか、と思っていたけど今作はカタルシスを感じた(笑)
ラストまでの持っていき方が素晴らしく観終わった後スッキリした。

エミリーが一度取り乱してバンクス博士に相談に行くシーンがあって、そこが本当に精神ヤられてる感じでリアルだった。
あのシーンだけでも観る価値ある。
この作品で一番の魅力は、やっぱりルーニー・マーラさんの演技だと思う。
ルーニー・マーラさんって色んな作品で七変化する。
凄いな、今回は鬱役で素晴らしく謎に満ちた女性を演じていた。
ラストのあの虚ろな目が好み。

そして、ジュード・ロウさん。
後半の彼の狂いっぷりも良かった。
やっぱり人が精神ヤられていく作品は好き!

エミリーとバンクス博士の心理描写もしっかりとしてあって、満足です。
凄く良かったです。

事前情報入れないで観て欲しい。
勿論ネタバレも。

ストーリー : ★★★★★
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★★★★☆
キャスト : ★★★★★
メッセージ性 : ★★★☆☆
感情移入・共感 : ★★☆☆☆
演技 : ★★★★★

cc/事件に潜む、もう一つの“副作用”(サイド・エフェクト)
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