鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶のmilagrosのレビュー・感想・評価

ワン・ビンの映画をみてると、時間の感覚が麻痺してしまう。これは特にそうだった。長回しの臨海点。部屋が暗くなったことに気づかなかった自分に驚く。

ワン・ビンが、おばあさんの語りから受けた衝撃を、純粋に映像に昇華しようとした結果だろう。証言のパフォーマンスの一回性と話の内容が結び付いて、ものすごいことが起こってる。文字じゃできないし、他の手法でもこれは真似できない。僕の頭の中で映像が勝手に流れてきた。こんな経験したことない。