ひる

鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶のひるのレビュー・感想・評価

3.9
反右派闘争と文化大革命の最中に夫と母を亡くした女性の絶え間ない独白。手抜き編集と思うなかれ。権力と情勢によって声を奪われた者の声をショットに焼き付けるには、独白の合間の御手洗いや電話にもじっと待つ辛抱強さを要するのだ。別にワンビン映画が至高と言いたいわけではないが、バリバリに編集して劇映画仕立てに一人の人生を紹介するドキュメンタリー映画の制作者は、一旦本作を見て省みた方が良いと思う。
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