思惟

ゴースト・エージェント/R.I.P.D.の思惟のレビュー・感想・評価

-
ライアン・レイノルズもよく自虐しているように興行的に大失敗したことで有名な本作だが、観てみると、そんなに目に見えて悪いわけではない。やりたいことはバディもののゴーストバスターズといったところで、特に序盤はワクワクしなくもない。(以降こういった部分否定の文章が続く)ケヴィン・ベーコンはその存在感と溢れ出るフェロモンがさすがで、一番セクシーな男ライアン・レイノルズを飲む勢い。それにバディ役のジェフ・ブリッジスの現代にfit inしている西部の男の言動が楽しい。(特に現世では金髪ナイスバディ女性の姿という設定で、ナンパされた際に「私の体は男の欲望を満たすためにあるわけじゃないわ」と投げ返したところと、主人公に言葉の刃で傷つけられたと突然歌い出すところとか大好き)ただ、この映画の最大の欠点は主人公の魅力のなさ、主人公が主人公なり得る理由が薄いことだ。正直ほぼ無いと言ってもいい。作品全体としては凡作程度の出来なのにライアン・レイノルズ自身が自虐するのもこれが理由だろう。
思惟

思惟