MasahideYoshida

アメイジング・スパイダーマン2のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

3.2
2014年公開
監督 : マーク・ウェブ
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市民を守る正体不明のヒーローが、電気人間や親友の逆恨みに耐えながら父との確執を乗り越えようとするお話。

自分らしさとは他者との関係性の中で相対的に輪郭取られて立ち起こるものなんだなあという物語。親に捨てられたと思って育った主人公のアイデンティティに開いた穴みたいなものが、誰かと関わって救いたいという思いと、関わることでその人を傷つけたくない失いたくないという思いとのジレンマを際立たせていて辛い。やっぱりそういう時に「やることがある」って大事だよなあと思うし、人生は壮大な「気晴らし」なのかもなあと思う。

主人公も敵も、ちょっと動機の描写が唐突で、そんなんでそんなことまでできちゃう?って思わなくもないのだけど、「なんかモヤモヤ辛いから気晴らしに」と解釈すると、なんだかわからなくもない気はする。