このレビューはネタバレを含みます
ネタバレを押してもらって恐縮だが内容としては我々の日常と同じである、だからこそ今回ネタバレに設定した
日常破壊へと向かい続けている点からセブンスコンチネントを思い出した.
ただ、セブンスコンチネントは資本主義的な破壊に対してジャンヌディエルマンは"義務感"に対しての爆発である.
息子からの、姉妹からの、客としての男からの、隣人の赤子からの、強迫性障害に近いほどのルーティン化した自身の行動からの、そして取り巻く環境から、無数の"短刀"が突き刺さっている.
その結果それらが最終的な行動に繋がっている.
フェミニズム的とも読み取れるが、それだけではない大きな枠組みであるのだろう.
(赤ちゃんの叫びは本当に帰りたくなった)
点で見ると分からないかもしれない、ただ長回しのギミックが多用されているこの映画をきっちり見ると否が応でも分かる筈だ.そういった点で(素晴らしい)映画であると感じる