女にとって不吉なことは、すべて3日目に起こる。
ベルギー(もしくは知る由もないどこかの文化圏)には、そんな諺(ことわざ)が存在するのではないだろうか。そう思わせるような、静謐な力に満ちた作品。それ…
ある女性の私生活を映した3時間の映画
何も変わらないはずの生活を同じカットで3時間見させられ続けるが、その何も無い生活の歯車が少しずつ狂っていき、最後の10分間で展開が全く変わる。
この映画は家で…
英国映画協会が10年ごとに発表する「史上最高の映画100」で2022年に1位になり、大きな注目と再評価を集めた作品。
夫と死に別れ、日ごとに違う男たちと情事を重ねることで自らと息子の生計を立てる…
・「観客に課せられた退屈こそが彼女の生そのもの」などのものものしいレビューを見ていたので、修行のような時間になるのだろうと身構えていた。確かにわたしもいやがらせのような時間の重みがワンアイデアをとび…
>>続きを読む自分が観てきた長尺映画では、特段ミニマムな映画だと思う。
鑑賞前は絶対寝る、もしくは飽き飽きするだろうなと予想してたんだけど、意外とそうでもなかった。
この映画は良い意味で集中できない。
例えば、こ…
『街をぶっ飛ばせ』(1968)
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)
『家からの手紙』(1976)
『ゴールデン・エイティーズ』(1986)
『アメ…
Bunkamuraで鑑賞
久々に自分の中で映画の概念が覆された作品
最後のシーンのためだけにある単調な3時間、、、すごい、、、すごすぎる
映画の尺としてはかなりながいんだけど、そこがあってこそ、最後…
2025.053
この作品を「長い!退屈!」と思ったなら、それはきっと成功。
主人公の感じている「人生が退屈」が映画として表現出来ているということ。
主婦はこの作業や人生を毎日毎日繰り返してるん…
女性のちょっとした仕草、3日間で同じような生活に見え全然違う。息子に時々最初の方はいらいらしました。
赤ん坊の対比で母性が無くなったことだったり、ちょっとした習慣の変化がまじまじと見せつけられて怖か…
体を売って生活する女性を淡々と3時間映し出す映画
彼女がだんだんと壊れていく姿が一切説明的に描かれていないにも関わらず、彼女の仕草や行動、表情から心情の変化が映し出される。異常に長いカットと物語ら…