このレビューはネタバレを含みます
あまりにも"女性"
家事、ベビーシッター、お洋服…
昨日観た映画はこれが女性に撮れるか?と思ったけれど、これは女性だからカメラ(意識)を向けられるものなのだと思った
男性のお客さんが多かったけれどその人たちはどう思ったのでしょうか
単調だな~と思いながら頭の片隅で別のことを考えつつ観ていたけれど、この単調さが続く生とは何なのか
家庭の境遇がほぼ私と同じだったので母に悪いことをしたと思った
気に入らないコーヒー
残される食事
ビフカツの始末のリアルさ
1人でいるともう全然人と喋らないよね、と共感する
そして際立つ生活音
かごの赤ちゃんの泣き声やひき肉をこねる音の不快感
エディプスコンプレックスみたいなのあった
その忌避の印象があったから行為が虫みたい…とか穴や膨らみだけで"自分"がどうかなんてこの人にとってはどうでもいいのかもと思う虚しさを考えた
美化などいらない
ラストの刺した後の時間
同じように逡巡させるための時間のように思えた
やっぱり私は言葉の少ない映画が押し付けがましくなくて好きだな
調度品など良かった
薄緑色の大理石?の壁
銀とチェックのポット
花瓶や絵
折りたたみソファーベッド
じゃがいもを剥くシーンも良いし