ywt

降霊 KOUREIのywtのレビュー・感想・評価

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)
4.0
強引な間抜けな話ではあるが、その多少の脚本の粗さは、黒沢清監督の演出力と役所広司の演技力によって味となる。役所広司が開き直って逆ギレして幽霊をボコボコにする。「運命に納得できない」その言葉に同情の余地はある。あんなにいい人だったのに。その後「ドッペルゲンガー」で実現する役所広司の分身のイメージも本作では見れる。本来霊視の能力のある妻だが、その世間にきちんと認めては貰えない説得力のなさに、ついつい欲が出てしまう悲しく切ない悍ましい物語。

2024/05/23再鑑賞
ywt

ywt