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六月の蛇のcigaretteのレビュー・感想・評価

六月の蛇(2002年製作の映画)
2.6
塚本晋也監督らしい、ヒューマン&官能ドラマ。

盗撮、恥辱、強迫と、シチュエーションは、ドキドキするくらいヤバくて、前半は これはもしや大傑作なのでは?と期待したのですが、視点が斜め上な監督なので、主人公やまわりの人々の心情や行動に共感できないまま、とんでもな方向へ向かいエンディングロールと、なってしまいました。
個人的には、起承転結の結がイマイチな印象(>_<)。
女優さんはベリーショートヘアが似合う長身スリムな黒沢あすかさん。彼女がすごく良かった。ただのエロっちいビデオになりかねない内容を、品のいい女優さんが演じることで引き締まった。ブルーがかったモノクロ映像に映える顔立ちなので、この作品が一気に芸術度アップ!

薄暗く、いつも雨がダバダバ降っている、ゆったりしっとりとした映画で、見終わると、名作と迷作を揺蕩うような、どこか煮え切らないものが残ってしまいますが、キライじゃないです。
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