このレビューはネタバレを含みます
1921年、戦禍から逃れエヴァと妹 マグダは祖国 ポーランドを離れてはるばるアメリカへ。
持って生まれた美しさが仇となり、しかしまたその美しさが身を救う。
今となっては異質に感じるエリス島の入国審査の様子や、当時のニューヨークの光景。
ボートでエリス島を去る姉妹の背中。
ガラスに映るブルーノの後ろ姿と自由の女神像。
この対比が素晴らしくいい。このシーンを味わうための120分だったかもしれない。
ストックホルム症候群のような、共依存のような。
"エヴァの告白"という邦題だが、むしろ「ブルーノの告白」ではないか、と思えた観賞後。