ポルりん

硝子の塔のポルりんのレビュー・感想・評価

硝子の塔(1993年製作の映画)
2.0
■ 概要

何者かに常に窃視されるヒロインが連続殺人事件に巻き込まれていくさまを描いた、エロティックなサイコ・サスペンス。
監督は「パトリオット・ゲーム」のフィリップ・ノイス。



■ あらすじ

『カーリー・ノリス(シャロン・ストーン)は、ニューヨークの出版社で働く35歳の編集者。
最近、7年間の不幸な結婚生活を解消した彼女は生活を変えるため、マンハッタンのガラス張りの超高層マンションに引っ越した。
カーリーは越して来てすぐに、住人で大学教授のホール(キーン・カーティス)から、最近マンションに住んでいたナオミ・シンガー(シャロン・ストーン)という若い女性が不審な死を遂げたことを聞かされる。
彼女は住人で作家のジャック(トム・ベレンジャー)や、同じく住人でゲームデザイナーのジーク(ウィリアム・ボールドウィン)らと知り合う。
ジャックは死んだナオミがカーリーにとてもよく似ていたと言い、彼女は次第に不安を感じる。
一方、カーリーはリッチでハンサムなジークに心惹かれ、2人は結ばれた。
ジークはカーリーに、実は自分は父の遺産を継いだマンションのオーナーであることを話し、秘密のモニター室を見せる。
こにはマンションの住人たちの生活が映し出されていた。』



■ 感想


『「硝子の塔」=「盗撮マンション」』といった設定に関しては、個人的に面白いアイデアだと思うのだが、


・サスペンスなのに、謎解きの楽しみが一切ない

・キャラクターの行動原理が理解できず、全く共感することが出来ない。

・演出やショットにメリハリがない。

・あのアーノルド・シュワルツェネッガーを蹴り倒したシャロン・ストーンが、よりにもよって貧弱キャラを演じている。(性格からいっても違和感しかない)

・盛り上がらないクソ退屈なシナリオ


と、アイデアを全く活かしておらず、内容としては、中身のないスッカラカン状態となっている。



では、本作には何があるのか??


それは、シャロン・ストーンのエロシーンである。




謎解き要素??


巧みなショット??


キャラ設定??




そんなもん、知らん!!

どうせ、本作を観る視聴者は、そんな高尚なものは求めていない!!!

求めているのは、ただ一つ・・・エロだ!!!



シャロン・ストーンが全裸になってSEXをする。

その光景を見てオナニーをする。

ただ、それだけだ。


だったら、やってやろうじゃねーか!!!

最高のオナニー材料を提供してやるよ!!!




キャラクター、カメラワーク、演技、編集、映像、音楽???


そんなもん、シャロン・ストーンのエロさを引き立たせる為の道具に使え!!!!



脚本なんてあってもなくてもいい!!!


『死霊の盆踊り』レベルでいいんだよ!!!


いや・・・流石にそれはマズイか・・・。



ああーーー、でも、考えるの面倒くせーーー!!!



そうだ!!前にシャロン・ストーンが出演した『氷の微笑』をパクればいい!!!


でも、そのままだと流石にバレバレだから、シャロン・ストーンの立場を変えろ!!!


そうだ・・・『氷の微笑』では相手を振り回す側だったから、今回は振り回される側に変えればいいんだよ!!!!



それだけで、視聴者は分かんないって!!!


どうせ、シャロン・ストーンを観てながらオナニーする為だけに来る連中なんだから・・・。


とにかくエロだ!!!


世界一エロい作品を撮って天下を取ろうぜ!!!!








本作を鑑賞すると、そんなフィリップ・ノイス監督の魂の叫びが聴こえてきそうだ・・・。

素晴らしい程の、エロへの執念である。


確かに、エロに全振りしている分エロい作品に仕上がっており、エロさに関しては『氷の微笑』を遥かに上回っている。

だからと言って、本作が素晴らしい作品かどうかは全く別の話だが・・・。
ポルりん

ポルりん