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プリズナーのtotomのネタバレレビュー・内容・結末

プリズナー(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

【story】ある事件をきっかけに交差した死刑囚の男と彼のもとへ向かう女の姿を描いた社会派ドラマ。 死刑囚のソールは(ジェレミー・レナー)、貧しい家庭に生まれ、神を決して信じない。彼は賭博で2000$の借金を抱え、勤務先の貸し倉庫で盗みをしても2000ドルに足りず、悪友の依頼で自動車泥棒を試みるも、失敗に終わる…。一方、アナ(ミニー・ドライヴァー)という女性は知能障害を持つ幼いひとり息子ジェシーを持つ母親。ジェシーは障害を理由に学校を退学させられ、特別支援学校に通うことに。学費を払うために、アナは新たな仕事を探すが、なかなか希望の職に就くことができないでいた。そして、事件は起きる。ソールはスーパーで強盗を行い、たまたまそこに居合わせたジェシーをアナの目の前で誘拐する。彼は現場から逃亡することに成功したが、道中で交通事故に遭い、ジェシーは息途絶えてしまう…。そして時を経て、ソールの死刑が執行される日に、アナはソールという人物を想像しながら刑務所へと向かう。ソールと面会したアナは彼を許すという言葉を残しその場を去る。   restorative justice(修復的司法)を訴える映画。原則、被害者と加害者の面会は禁じられているが、面会を許可し、加害者の反省を促す restorative justiceが行われた刑務所の再犯率は低いとエンドロールで述べていた。犯罪は加害者だけの責任ではなく、家庭環境が大きく関係しているので、restorative justiceが重要だという思いが映画に込められていると感じた。(アナが刑務所に向かう道中、社会的立場の低い職業に就く人々を見つめながら、犯人の境遇を想像していた)
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