昔気質の仁侠道で知られる北野組は地元から愛されていた。しかし、暴対法の施行を期に北野組を取り巻く状況は一変し地元の対応も冷たくなり、日々のシノギにも困窮するようになる。そんなある日親交のある商店街の店主が事故により死亡する。事件の裏に不穏な動きを察知した北野組の面々は独自に事件を調べ始める。プロ野球の往年の名選手達をキャスティングした任侠アクション。
同じようなジャンルの「鷲と鷹」を好意的に観た私ですがこれはちょっと駄目でした。高橋慶彦さんを始めとする野球キャストに「おっ」と思う人以外にはお話も面白くないと思います。
パンチ佐藤、元木大介、ギャオス内藤、松永浩美、鈴木健、田中一徳、角盛男、愛甲猛、とマニアックなメンバー。ベイスターズファンとしては田中一徳さんが出てるのは嬉しく思いましたが、私がこれを観るきっかけになったのは宮地真緒さん目当てで野球キャストではないです。
極道が警察の捜査に不服で独自に捜査するというのは面白いのですが、極道を活かした捜査をする訳でもなく、しかも簡単に黒幕にたどり着くという展開は設定を生かせていません。
大半は雑で強引な展開でツッコミ所が多過ぎますね。まだ敵がいるかも知れないのに大勢で狭い階段登っていくとか。見通しのいい河川敷の土手みたいな所で襲撃に気づかないとか。
野球キャストの面々の演技は良かったです。鈴木健さん以外はそんなに違和感感じませんでした。角盛男さんにいたっては本物の極道みたいな凄味がありました。
私のお目当ての宮地真緒さんは出番少ないし扱い悪いし無念です。
野球キャストに興味を持った方は観てみるのも良いかも知れません。それ以外の方にはオススメ出来ないです。
