@ユーロスペース渋谷にて
陸軍中野学校は知ってるが、陸軍登戸研究所(現在は明治大学生田校舎)という機密組織があったなんて知らなかった。
殺戮兵器の開発、偽札製造とWWⅡでの日本の諜報活動を支えたところらしい。貴重な生存者からのインタビュー、証拠隠滅が命令されていた中で、僅かに残っている資料を元に映画学校の生徒が作った作品。確かに荒っぽく3時間で時折気を失いそうになったが、最後にインタビューされた方の「あの時間は無駄だった。戦争なんて無駄なものをすべきではない」という言葉に尽きるかも。
そして研究所の幹部が戦後戦犯にならないどころか、大手協力企業の社長になったり、政治家のフィクサーになったり、工員も米軍に技術を買われたりとしたことは、何のための誰のための戦争だったのか?という疑問を上乗せするように思えた。