みりお

レッド・ドーンのみりおのレビュー・感想・評価

レッド・ドーン(2012年製作の映画)
3.2
久しぶりにジョシュ・ハッチャーソンが観たくなって鑑賞。

ある日いきなり、アメリカ全土が北朝鮮に占拠され、一般市民が抵抗を試みる話。
突拍子も無い設定だし、アメリカが北朝鮮にそんなに一瞬で占拠されるわけないよね?防衛機能はどうなってた?ってツッコミどころ満載なんだけど、しっかり面白い。
「あいつらにとってはただの領土だけれど、俺たちにとってはここは故郷だ」
この精神に則り、スピード感のある闘いを展開する様子は引き込まれる。

ただ若者たちの銃の使い方とか、敵からの逃げ方とかうますぎ。笑
いくらイラクで闘い抜いたお兄ちゃんがいるとしても、訓練された軍隊相手にあんなに対等に撃ちあったり、簡単に爆弾仕掛けたりできないだろうと気になってしまう。
でもそんな細かいとこはいいんだ。
細かいところ抜きにして観たら、みんなカッコいい。
ジョシュが敵をあらかた倒した後、屋根の上から「ウルヴァリーーンズ」って叫ぶとこはカッコよすぎて、そこジョシュがやっていいの⁈って逆に気になった。笑
カッコよさも、自己犠牲も、肉親愛も、ヒーローの死も、戦争モノの要点はあらかた全部詰め込んであって、でも意外な展開もしっかり控えてて、存分に楽しめる戦争モノ。

ただ、これ公開時期が2013年でよかったんじゃないかな。
いまだったら、いくらアメリカとはいえ、トランプさんが公開を許さなかったんじゃないかってくらい、北朝鮮を完全悪に仕立て上げている作品。
思い切った設定と奇抜なアイディアで、かなり加点。
みりお

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