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2ちゃんねるの呪い 劇場版の3110136のネタバレレビュー・内容・結末

2ちゃんねるの呪い 劇場版(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなか良いホラー映画でした。特に、そこまでホラー映画を観たことがない人にオススメ。(ただ、玄人にはオススメできない・・・、かも)


●「リング」と似た話の作り
ストーリーの骨子は非常にシンプルです。
(最後に少しひねりがありますが)

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①主人公や親しい人が呪われる(そして死ぬ)
 ↓
②呪いを解くために調査する
 ↓
③呪いの原因(人や場所)と対峙
 ↓
④成仏、または失敗
───────────────

このチャートを見てお気づきの方もいるかもしれませんが、これJホラーの有名作品「リング」と一緒の展開なのです。(狙ってなのか、敵キャラのビジュアルも動きも「貞子」とそっくり!)

ちなみに「最後のひねり」は
───────────────

⑤実は作り話だった
───────────────
です。作り話の語り手も死にますがね。

「リング」はとても好きな映画で、そもそもホラーを好きになるきっかけとなった映画でもあります。本作と比較してしまうとどうしてもマイナスポイントを並べるようになってしまう気がするので、それはやめよう。



●髪の毛
Jホラーといえば〈排水溝と髪の毛〉を避けては通れない。確かにおぞましい。しかし、それは一体何故なのか。私達は何を連想して恐怖するのか。ちょっと考えてみたのですが、あまりしっくりくる考えがまとまりません。「いや、理屈じゃないんだよ」それでもいいのですが、これだけ頻出している表現なので、きっと理由があると思うんだよな〜。何か知っている方はぜひ教えて下さい。っていうか、皆さん苦手ですよね?排水口と髪の毛。

ちなみに、本作では主人公の楓がどす黒い水が溜まった風呂桶に、おそらく素手で手を突っ込むシーンが。主人公、心臓強い!


●俺も付き合うぜ
金本さんという清掃会社の先輩がいます。金本さんは、主人公が妹を救おうと自ら呪われたのを見て、「俺も」と自分も呪われます。これもある種「リング」の高山竜司(真田広之)と一緒。

たぶんこれを観て「おいおい、お前まで呪われなくてもいいだろ」とツッコむ人もいるかもしれませんが「そうではないんです」と言っておきたい。やっぱり、自身と同じ状況に身をおいてくれる人の存在自体が、人を救うのだと思います。(ちなみに私はツッコみました)


●「時間がない、手分けして探そう」
ホラー映画は、登場人物をどうやって孤立させるか、この演出の仕方が見どころの1つですね。例えば、小便に行かせてみたり、「もう嫌だ」と独り逃げ出させてみたり、いるはずのない母親に導かれてみたり、「もう少し追い込んでいきます」と誰もいないフロアで残業してみたり。「手分けして探そう」も常套手段の1つ。観ている私達からすると「いやいや、この状況で1人になろうとするな〜」とツッコみたくなるのですがね。


●特殊清掃業
今回この映画の特徴とも言えるポイントが、主人公たちが特殊清掃業者ということです。
(特殊清掃業:清掃業の一形態である。一般には、Crime Scene Cleaners等とも呼ばれる清掃を指すことが多く、事件、事故、自殺等の変死現場や独居死、孤立死、孤独死により遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗や腐乱によりダメージを受けた室内の原状回復や原状復旧業務を指す)
前半、結構グロいシーンがでてきます。「ユニフォームのまま風呂に入れ」という先輩の教えも妙にリアル(実際は知らんですが)さを感じる。最後の成仏をさせるシーンも、床をゴシゴシやっていて、これまた特殊清掃業者ならでは。ちょっと笑いましたが。

半年前には、世の中がこんな状況になるとは思ってもみませんでした。つまり、何が起こっても変じゃない。そんな時代に私たちは生きているわけで「覚悟」が必要です。「覚悟」できてますか。

何が言いたいかというと「いつ呪われるか分からないので、呪いを解くためのスキルを身につけておこう」って話です。

例えば、
・霊能力
・母性
・リサーチ力(呪いの原因を探る。主に図書館、最近はインターネットも利用する)
・知り合いにすげえ心強い奴いる
とかですが、今回ここに
・特殊清掃能力
を加えておきます。洗剤のチョイスが重要です。
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