キャプテン・フィリップスのLovinaのネタバレレビュー・内容・結末

2009年、海賊の頻出するソマリア海域にて…
小さな舟を操るたった3人の海賊達が、丸腰の貨物船占拠を成功させ、人質として船長を捕らえた。
信じられない様で、現実に起こった10年前の事件だ。

映画の方は米海軍特殊部隊の救出作戦が介入してから一層、強烈な緊張を強いられた。
しかし漁師の誉れを持って働いていた海賊達が海賊となった所以は、アメリカの乱獲によって職を失った事にある。
この作戦が成功すればアメリカへ行く、と嘯く彼を知ってか知らずか、後に米軍が
「君はアメリカへ行く」
と告げるシーンは、遣る瀬無さと切なさが入り混じった感情を覚えた。
トム・ハンクスの演技も又素晴らしく、更に没入感を煽る。
映画館至上主義である筈が、映画館で観なくて良かった…と胸を撫で下ろした程だった。