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死霊館のギャスのレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
3.2
久々2度目。
以前見た時と印象が変わった。
呪詛などのねっとりしたホラーを見た後だと、後半に進むにつれ盛り上がる悪霊現象にはアクションホラーのような快活ささえ感じる。
しかし、脅かすタイミングの正確さや怖がらせるアイデアの豊富さはしっかりホラー。
名物となったエンドロールの実際のファミリー写真も必見。

しかし、母はなんでも背負わされて大変だ。

ネタバレ
個人的にはキリスト教の自信たっぷりの傲慢さも怖い。魔女裁判の有効性が肯定されていたり、赤ちゃん殺しの理由が「神からもらった物を悪魔に捧げることで魔女のランクが上がるから」など、キリスト教の思想体系の邪悪さの裏返しでは?
悪霊を退治してあげるにはキリスト教の洗礼が必要だとか、ラストに人が神か悪魔のどちらを選ぶのかが試されている(だっけ?)などの文言には、悪魔という存在やシステムがキリスト教の中に組み込まれているのだなという薄寒さを感じる。
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