エレカシの貴重なドキュメンタリー映画、やっと見れた。エレカシファンなのでもちろん5点。
本作は2012年に宮本浩次が急性感音難聴を患い活動休止になってから、約1年後の2013年9月14日に野音で復活を遂げるまでのドキュメンタリー。ライブのリハ、新曲のレコーディング映像に加えて、初期の映像やインタビューも入っていてバンドの歴史も感じられる。
新曲のレコーディングリハは、ミヤジの鬼指導にヒリヒリする。純粋に良い音楽を求め続けるミヤジの熱量もすごいし、それを受け止めて一緒についていく石くん、トミ、成ちゃんもかなりすごい。「バンドの良さっていうのは説明できない。4人でやってきたんだもん、契約切れたって」というミヤジの言葉に全てが凝縮されている。どんな言葉も陳腐に思えるほど、深いところでリスペクトし合っている4人に勝手に胸を打たれた。
今年35周年をむかえたエレカシ。アニバーサリーイヤーに合わせて、ツアー、インタビュー、様々な特集が組まれ、バンドへの熱い想いを語っているちょうど今、もがき苦しむ2013年のエレカシの姿を見ると胸に来るものがあった。ミヤジがどんなにブチ切れたってソロやったって、3人は付いてきてくれるし、ミヤジもここに戻ってくるのは、こういう日々をずーっと一緒に乗り越えてきたからなんだぁと。素晴らしいね、バンドは。いいな。