ずっと
同じでなんていられない
そんなのはわかってる
それでも
私は
ただ
ずっと
この小さなおうちに
いたかっただけなの
あの人がやってきて
少しずつ
みんな揺れ始めて
だから
ちょっと触ったら
壊れちゃいそうで
本当の気持ちさえ
閉じ込めてきた
それなのに
どうして？
外国が
日本が
ご近所が
親戚が
みんなで寄ってたかって
無理やりに
外へ引きずり出そうとする
帰りたい
帰りたい
帰りたい
あの
小さくて
可愛らしい
あの
おうちに
でも
ずっと
願ってきた
この思いが
もしかしたら
叶うような
そんな気がするから
いいのかもしれない
そろそろ
私の心の中の
おうちの扉を
開けても
人間は
浅はかで
弱くて
ずるくて
それでも
いや
だからこそ
愛おしい
そんな心のひだを
演じきったキャスト
描ききった監督
本当に素晴らしかった
あの涙に
私の心は
まだ震えっぱなしだ
