ぽむぽむ

小さいおうちのぽむぽむのレビュー・感想・評価

小さいおうち(2013年製作の映画)
3.8
山田洋次作品はほぼ観たことないかもしらない。
事前知識なしで観たが、素晴らしく良かった。黒木華、松たか子の演技の良さ。
美しい奥さんが、若い青年に恋し、イライラしたり、満たされたりしているのがみずみずしく、それを切なく見つめる女中の本当の想いは、最後まで言葉にはされないけれども、黒木華と倍賞さんの演技で感じとれる。

可愛らしい赤い屋根のおうちが、時代が進むにつれ、戦争に染められていくのは観てて辛かった。そして、ジオラマで描かれた東京大空襲。焼夷弾が落ちた時の音が悲鳴に聞こえ(多分悲鳴を使ってる?)、けしてリアルな映像ではないのに、リアリティを感じた。あまちゃんの津波シーンに通ずるものがあるかも。小さな家やその周りの人々の人生が打ち砕かれていくのが表れていた。
最初の葬儀シーンと、妻夫木くんのセリフが説明的なのが気になった。
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