ピナコ

小さいおうちのピナコのレビュー・感想・評価

小さいおうち(2013年製作の映画)
4.0
松たか子さんの着物姿で思い出した映画

アカデミー賞のレッドカーペットの時の着物
総絞りで素敵でしたね
紋を刺繍してあり帯は大切な物のようですね。

やはり再観賞でかなりこの映画のイメージ変わりました。
わたしが変わったのだと思います。

昭和初期のお話から女中タキさんが亡くなる頃までのお話

東北から奉公で東京に出てある赤い屋根のお家の女中になる。
幸せな家族
綺麗で優しい奥様
可愛い坊っちゃん
タキさんはずっとこの家に居たかった。

戦争があった。
あの"戦争バンザイ"はまるで『ジョジョ・ラビット』と同じ様に見えました。

自叙伝を書く老齢のタキさん
"長生きをしすぎた"
タキさんの胸にあった小さな秘密。

自叙伝を読みながら甥っ子が言う。
"そんなに美化しちゃダメだよ!"
"戦争があったときなんだからもっと大変なはずと"
その時生きていたタキさんには幸せな時期だったのではないでしょうか?
タキさんの世界はあの"小さいお家"なんです。
戦争中に自分が幸せと思うことは罪でしょうか?

タキさんは奥様が好きなんだと感じた。
憧れでもあり幸せを願った。

一本独古(いっぽんどっこ)の意味を映像で初めて観た。
その演出が凄いなって思いました。



"不本意だったことすら気づかない"
そんな台詞もあった。


山田洋次監督
寅さんの俳優さん達
家族はつらいよの俳優さん達
それから
北の国からの俳優さん達
出ていますね。

松たか子さん
やはり着物を着るシーンの所作に感心し洋装も似合いやはりお嬢様が滲み出てます。

黒木華さんを
初めて観た映画だと思います。
何気ない所が上手な女優さんですね。
ピナコ

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