オードリー・ヘップバーン主演『My Fair Lady』のオマージュ。海外の吹き替えでなく、日本語で書かれたミュージカルはおそらく初めてだったので新鮮だった。でも初めて主人公が歌い出すシーンで一瞬ぎょっとして、ミュージカルが苦手な人が言うのはこれかっ!と納得してしまった。笑
私が普段、なんの違和感もなくミュージカルを楽しんでるのは、時代や設定を含めた舞台が少なからず現実味がないからなんだと、今までミュージカル好きを名乗りながらも初めて気付いた。
ちなみに『My Fair Lady』ではオードリーが歌ってるとみせかけて、実は歌のシーンだけ違う女優さんの吹き替え。本人はもし吹き替えになることが分かってたら、この映画の出演は引き受けなかったそう。
「舞妓はレディ~♪」の曲が表題曲なんだろうけど、元ネタの『My Fair Lady』を知ってる身からすると、「京都の雨はたいがい盆地に降るんやろか~」でニンマリしてしまった。
ここまで書いて、この映画についてのレビューをほとんど書いてないことに気付いたけど、長谷川博己さんのさすがの演技力でわざとであろうちょっとくさい演技と上手くはないけど一生懸命な歌声と、主人公の女の子の初々しい演技と素晴らしい歌声を観て楽しむ価値はあったと思います。
(11.3.2015#23)