バン

ANON アノンのバンのレビュー・感想・評価

ANON アノン(2018年製作の映画)
2.0
『攻殻機動隊』からアクションを抜いた様なイメージ。
本家の『攻殻機動隊』がどれだけ娯楽作品として完成度が高いかがよく分かる映画。近未来の街並み(拡張広告とか)とポイントオブビューのAR描写は格好良かったけど、これだけ高度な電脳化の技術があって身体性の拡張がない(故にアクションがない)のはちょっと不自然だし、目を瞑ったらごまかせるとか、そもそもリアルな張り込みしなきゃいけないのは全然情報化社会じゃないし。ディストピア監視社会の怖さ不気味さをうまく表現できてない以前に世界観の設定をおざなりにしたまま自分の趣味に走ってしまった様に思える。これなら現代中国の方が怖いし、この世界で普通のセックスはない。この監督には彼の趣味は抑えて、しっかりした脚本を用意して演出だけに専念させるプロデューサーが必要なのでは。
アマンダ・セイフライドの役は義体じゃないけど草薙素子そのまんまの天才ハッカーをよく再現している。ハリウッド実写版もこの人でやれば良かったんじゃないかと思ってしまった、あんなでかい女優じゃなく。でもこの人はアクション苦手なのかな。
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