映像の対比が、卓越してます。
主人公カウンセラーの成功を、まんま表現された、清潔感溢れる部屋。ゴージャスなレストランでのプロポーズ。
ライナー邸のハデハデなインテリア。マッチョなウェイター、嫌らしいくらいハデな客。
物語の鍵を握るマルキナの側には豹。
そんな贅沢な光景から一転して、麻薬を積み込み、過酷な製造現場にいる、労働者のシーン。シートの血液の汚れを平然と洗うメキシコ人の女性などのシーンが凄く効いてくる。
伏線も巧みで、最後のDVDは、中身を見ずとも、あ、あの見たら共犯になるヤツね、と気付かせる演出。
リドリー・スコットなので、容赦ないとはわかっていましたが。
ゴージャスなキャストだから、フィクションとして見られた。