あでゆ

悪の法則のあでゆのレビュー・感想・評価

悪の法則(2013年製作の映画)
4.5
メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラーは、恋人ローラとの結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナーと手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリーも交えて新ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずだった。

通常版は観たことがあったが、今回は完全版を視聴。冒頭のセックスシーンとロンドンの殺害シーンが長くなっているらしい。持ち上げようとして首がゴロンと落ちる場面は少々間が抜けていて笑ってしまった。
まぁこれもテーマを語る上で重要な要素だろう。どの場面も決して派手過ぎず、淡々とつまらなく描かれているのも良い。

『アナイアレイション』などと同様に、一つ一つのよくわからない雑談が物語全体の意味を繰り返し語るという映画の良さが歳をとってよくわかってきた。公開当時は6年前なので、初めて観たときはこの良さがわからなかったのも仕方ないと思う。
初見時はサスペンスを期待していたら童話で面食らった部分もある。

色々なところで散々考察されている映画なので深くは言及しないが、端々にわたる象徴的な構図や、キャメロン・ディアスだけがこちら側を覗くメインビジュアルが秀逸。
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