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世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―のはとのレビュー・感想・評価

3.0
出版社と印刷所が同じ場所にあって、一人が一冊の本を最初から最後まで手がけられることが理想であると、改めて思わせてくれた。あの小さな会社から美しい作品が生まれるのかと思うと、撮影のために訪れたスタッフが羨ましくなるほど。紙とインクの匂いが伝わってくるような映画だった。世界を股にかけるシュタイデル氏のこだわりの強さが、静かな画面からはっきりと感じられる。自分の正体を隠してシュタイデル社の話を聞いている場面は笑ってしまった。
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