孟夏之月

凍える鏡の孟夏之月のネタバレレビュー・内容・結末

凍える鏡(2007年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

GYAOさん、ありがとう。
観たかった映画です。

息子とほぼ同い年の田中圭…親の気持ちになって観てしまう。
可愛い。とにかく可愛い。
お肌艶々、髪の毛サラサラ、笑顔爽やか。癒されます。
田中圭の演技が好きです。
特に「えっ?!」が。
かまくらの納まり具合もgood!

ストーリーもなかなか良かった。
私は楽しんで観れた。
ただ、ラスト近くで娘が母親に言った「時間が戻せたらいいのに〜」のくだりはちょっと違和感があった。
あそこまで母親にダメ出しした後で急にそんなのこと言われても、と感じた。
あの展開なら、あそこは無言で母親の方を向くだけでも良かったんじゃないのかなぁ。

それにしても、14年前の作品にしてはなかなかシビアな社会問題をストレートに描いてるなと思った。セリフもストレート。

母親からのDVによるトラウマを抱え人格形成にまで影響が及んでいる主人公。
セラピーを受けることになり、セラピストとの関係の危うさ。
セラピストは他人の言動は偏見だと分かりながら、自分自身も積み重なった症例から偏見を持ってしまっている。

おそらく、孤独が原因であろう一人暮らしの年配の女性の自殺。

仕事を持っている母親と、寂しかった娘の確執。

父子家庭(父親は刑事)で保育所への迎えが遅くなりがちな父親で、ひとりで保育所で待つ娘。

などなど。考えさせられるよ。
孟夏之月

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