ALABAMA

恋人たちは濡れたのALABAMAのネタバレレビュー・内容・結末

恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

神代辰巳監督のロマンポルノ作品。ポルノではあるが、絡みのシーンはなぜか気品に溢れ、多く登場しないのが特徴である。主人公の男は自らの過去を頑に否定し、別の男として街に帰ってくる。観客側の視点で観ても男は最後まで謎の存在であり、その性格も捉えどころがない。唯一、その男は女の扱いに疎いということだけは分かる。やがて男は女という存在に歯車を狂わされ、破滅する。ロマンポルノでありながら、多くを語らない格好良さと物悲しさを持つ作品だった。ちなみに草原での行為は神代監督が松竹時代からやりたかったことらしい。
ALABAMA

ALABAMA