KANIO

るろうに剣心 伝説の最期編のKANIOのレビュー・感想・評価

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1つの物語を2つに分けているので当然本作は初っ端から物語は佳境に入っているワケなのだが、とにかく序盤はダルイ会話劇と消化試合が続く。
いらないカットや、同じセリフを意味もなく繰り返して尺を稼いでる印象を受ける。

脚本の出来もとても褒められるものではないが、終盤のアクションによるカタルシスがハリウッド映画に負けず劣らず尋常じゃないレベルで素晴らしいので、総評すると序盤ー100点 終盤+900000000点といった感じ。
やはり谷垣健治指導のアクションが素晴らしすぎた

全編通して外連味やハッタリといった粋な演出に溢れており、この2作を通じて、昨今の和製アクションヒーロー映画で個人的に感じていたフラストレーションの殆どを解消してくれた。

終盤、志々雄との決戦の下りから最後の一撃の下り、そして映画の幕引きの演出まで全てが最高にキマっていて、特に志々雄の最期は本当に凄い。あの下りは、制作陣が「るろ剣」を読んで理解してるだけではなく、和月伸宏が創り上げた「志々雄真実」という人物像を完全に理解しているように感じられた。

十本刀なんていなかったんだ、いいね?
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