平日仕事終わりにジムジャームッシュの映画に浸るのは、結構贅沢な時間の使い方だと思う。濃密で濃い、夜の時間になる。
ジムジャームッシュの映画は現実世界の自分がなくならないで、スクリーンとの間に思考が挟まる。ただただカタルシスに心が持って行かれるわけじゃないから。音で感情を持って行かれたまんまにならないから。手を走って引っ張っていくんじゃなくて、手を繋いだままそっと導いてくれるような。そういう速度だと毎回実感する。
おもしろかったこと：量子絡み合いの法則、古っぽいいかにもなアダムの部屋はただの趣味、意外とiphoneも使えるよ、タンジールとデトロイトは夜中のみで移動できる距離なのか、現代の生きづらさ・便利さゆえの不便さ的なものはやっぱり長く生きてるあなたたちも感じてるのですか、などなど
