OBL1VIATE

スーサイド・ショップのOBL1VIATEのネタバレレビュー・内容・結末

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画を作ってきた監督がアニメに手を出すとこうなるのか?
観ていて対象年齢がさっぱり分からなかった。最後まで見ると子供向けか?とも思うし、しかしそれにしては多少内容がショッキング過ぎる。
現代社会の中で古めかしい建物に時代錯誤な服装で暮らし、厭わしいはずの「死」をこよなく愛する家族、という設定は『アダムス・ファミリー』の濃い影響を感じる(『アダムス』のゴメスと『スーサイド』のミシマに至ってはキャラ造形までそのままだ)。

前半はディストピア感が強くて良かったのだけど、後半は無理矢理感が強い。あれだけ死を礼賛している家族が、全員ふとしたきっかけで一夜にして常人の感覚を取り戻すというのは流石に、ねぇ…。

因みに、海外の映画だとチープなコメディでもカウンセラーのシーンでフロイトネタがバンバン出てくる印象があるのですが、笑いが取れるという前提でこういったネタが織り交ぜられているということを考えると、向こうでは精神分析学を(日本みたいにフロイトとユングだけやってその後は一切知りません、みたいな無責任な教え方じゃなくてもう少しマトモな形で)多少学ぶのが一般的なんだろうなぁと、ロールシャッハ的なシーンを観ていて思いました。
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