ルブタンとクレイジーホースのコラボが実現したステージを、特等席で観れる贅沢な映画。
デイヴィッド・リンチが音楽を担当したという「Masteroide」は、リンチを意識したというだけあってやっぱりあの世界観で、なんだか癖になる。
最後の演目「West Side Crazy」は圧巻。
この映画の中でルブタンが語るように、女性の動きの中に官能的な美が宿るのは高いヒールがあってこそなのかも知れない。
ただ、ラストの「West Side Crazy」のタイトルが、こうした美意識は西洋的な狂気の産物であることを暗示しているようにも感じられた。