麻生さくや

サカサマのパテマの麻生さくやのレビュー・感想・評価

サカサマのパテマ(2013年製作の映画)
4.0
DVDがリリースされた頃以来で久しぶりに再鑑賞。

その昔、重力から無限のエネルギーを生み出す実験をしていた人類は大規模な事故をおこし、重力を反転させて街を崩壊させてしまった。
事故に巻き込まれてしまったものは、人も物も何もかもが空へと落ちていってしまい、事故に巻き込まれなかった人たちは過ちを繰り返さないために秩序でガチガチの文明社会に暮らし、事故に巻き込まれながらも地下に逃れた僅かな人たちは狭く管理された空間で空を恐れて暮らしていた。
それぞれの人類は「咎人」「逆さま人間」と言って忌み嫌う存在として生活していたが、好奇心旺盛な少女「パテマ」は禁じられた領域で少年「エイジ」出会う…というお話。

本編が99分とは思えないくらいボリューミーで、かと言ってダラダラ長いと感じたり、情報過多でわかりにくいってこともなく、体感的には120分以上の作品を見たような満足感。
ざっくり言って「未来少年コナン」「天空の城ラピュタ」「ふしぎの海のナディア」に類似した新しい作品と言った感じ。
もともとの3作品も兄弟作品みたいなものだから、従兄弟みたいな感じかもしれない。
雰囲気的にはナディアに近くて、設定的にはコナンっぽい感じ。
でもただの類似作品ってこともなく、ハラハラドキドキもあり、驚きの展開もあり、ラピュタとかコナンが好きな人だったらかなり楽しめる作品だと思う。
麻生さくや

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