めめ

ラストエンペラーのめめのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
5.0
すごい、圧巻だった!!!
3時間40分、カットなしの方を拝見。

一人一人が重厚な衣装、メイクを施し、当時独特の佇まいを自然にこなす姿に幾度も驚かされた。またエキストラの数も半端じゃない。緻密に再現された当時の人々と、青い空に映える、紅色の紫禁城が映る映像は、満州国にタイムスリップしたかのような感覚に。

物語の展開や様々な登場人物の心情の変化を、坂本龍一の音楽がより一層リアルに、深いものに仕立て上げていく感じがたまらなく良かった。

主人公である溥儀の生まれながらの運命、また彼を取り巻く家族や諸外国との関係性、その中で彼に湧き上がる様々な感情。これが実話だと知り驚き共に、胸が痛む自分がいた。

溥儀や満洲国近辺の時代背景をちゃんと知らずにいたが、これを機に改めてもっと深く知りたくなった。

映画を超えてもはや芸術作品だと感じた、素晴らしい作品だった!!!
めめ

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