珊璞

ラストエンペラーの珊璞のレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
4.3
映画と音楽の密接さを改めて感じさせてくれる。
軽やかな始まりを感じさせるオープニング。壮大さに思わず涙ぐんだエンディング。どちらも堪らなく好き。劇中のrainは疾走感と文繡の決意、自分を取り戻した喜びが曲から感じて凄く印象に残ってる。

幼少期の溥儀を宦官達が追いかけたりあたふたしてる所は微笑ましかったけど、時代やしきたりに翻弄された姿は観ていて辛かった。
城の外にも出れず母親の亡骸にも会えず3歳で即位したから政治的権力もなく、ただ自由を奪われて城を追い出されて利用されて散々。

城内のシーンはどこも絵画のよう。衣装も華やかで素敵。
ベッドシーツだけであんな妖艶なシーンになるんだなと感動した。
でも、城の中で円を切り抜いたみたいな廊下素敵だったけど私だったら転ぶなと思った。

キングダムと薬屋のひとりごとのお陰で知識がちょっとあったので、そういえばそうだったなと思い出しながら観れて楽しかった。

大スクリーン爆音で観れたからこそ、壮大さと音楽の素晴らしさを最大限に感じられたと思う。本当に観れて良かった。
珊璞

珊璞