MASAYA

フローズン・グラウンドのMASAYAのレビュー・感想・評価

フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)
3.5
ニコラス・ケイジ演じる刑事が猟奇殺人事件に挑む実話ベースのサスペンススリラー。

まあ、たいして期待もせず惰性で観ていたのですが...

むむむ( ⊙⊙)!!

あのニコラス・ケイジの着ているオイルドジャケットはまさか!

バブアーのビデイル!!!!

英国上流階級のアウトドア・ライフスタイルを体現するブランドで知名度の高いバブアー。その始まりは、北海の不順な天候の元で働く水夫や漁師、港湾労働者のために、オイルドクロスを提供したことで、その革新的なオイルドクロス製の防水ジャケットは耐久性が高く、瞬く間にバブアーの名声を広めていったという歴史があります。

そんなバブアーのオイルドジャケットで最も有名なのがビデイル。
オイルを生地に塗り込むという独特な加工が施されているうえ特殊な環境下での着用を想定されているが故に、普段着としての着用を望むのであれば、必要な注意や価値観の転換が要求されるユニークなアウターと言えます。

けれども値段も安くない分非常にしっかりした作りになっており、コーデュロイの襟とオイルドクロスの相性は抜群で使用を重ねていくにつれて味わいを増していきます。

あとは何と言っても見た目の良さです。体型を選ばないラグランスリーブやショート丈はビデイルの人気の秘訣と言えるでしょう。


……
はっ(゚Д゚;)
話が逸れてしまいました。

すいません。


本作に話を戻すと、12年間で24人もの女性を拉致監禁した上に、レイプし、残虐な殺し方をしたロバート・ハンセンの実話を基に作られた作品です。

まず個人的にニコラス・ケイジはかなり好きな役者です。近年では私生活のトラブルも影響してか、質の低い映画にしか出演してませんが、彼の演技や微妙な表情などは目を見張るものがあると思います。

そして今作では刑事を演じており悪くないのですが、吹き替えがいつもの大塚さんではなく非常に残念でした。

実話ベースの作品として有名な『ゾディアック』と比較をすると、今作の方が結論もハッキリしていますし、残虐な気がするのでもっと面白く作れたように感じました。とは言え向こうはデヴィッド・フィンチャー監督ですし、そこが監督の手腕の差といったところではないでしょうか。

決してつまらないわけではないですが、そこまで引き付けられたというわけでもなく中途半端という印象です。
近年のニコラス・ケイジの作品にしては3点台ということはそこそこの評価なのではないかと。

それと懲役461年というのまったく現実的ではないですが、死刑制度を廃止した州ではこのように年数で実質的な無期懲役にも罪の重さに差をつけているのでしょう。アメリカならではですね。

まあ正直バブアーのビデイルを着ていたので+0.5点といったところです。
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