実在のシリアルキラー"人間狩"ロバートハンセン
ストーリー
凍てつく冬のアラスカを舞台に、80年代に全米を震撼させた実在の連続猟奇殺人犯とその逮捕に執念を燃やす地元警察官の物語。
主演 ニコラス・ケイジ
実在のシリアルキラー、ロバートハンセンが1980年代のアラスカ州で実際に起こした事件を題材としている。
ニコラスケイジとジョンキューザックが見事。この2人の出演がなかったら面白くなかっただろう。稀に見る役者の演技に助けられっぱなし映画。
まず、構成が野心的で完全に新世代サスペンスを狙った様に見えるがそれが失敗。
構成を散りばめすぎて描ききれていないし、わかりづらい。
もっと広大なアラスカの自然と人間的脅威を描けば良いのに、作中で映るシーンはどれも暗い森の中ばかり。シリアルキラーと大自然のこの二つのパワーワードを活かしきれていない。映画はそれなりだが、演出家としては疑問符が残る。
ニコラスケイジとジョンキューザックの相性が相変わらず良い。そのおかけで映画が成り立っている。
そのほかにサブキャラとしてヴァネッサハジェンスや制作を務める50セント、ブレイキングバッドのディーンノリス、トランスフォーマーのケヴィンダン等、どこかで観たことある実力者をふんだんに使いすぎている。
どれも活かしきれているとは言い難い。
シリアルキラーなどに興味がある人にオススメ。