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フローズン・グラウンドのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)
4.3
1983年、アラスカ・アンカレッジ。17歳の娼婦シンディ・ポールソン(ヴァネッサ・ハジェンズ)が、モーテルの部屋で手錠に繋がれ叫び声を上げているところを警察に保護された。彼女は指名した男に殺されそうになったと警察に話すが、その男、ボブ・ハンセン(ジョン・キューザック)にはアリバイがあり、町の善良市民と言われている人物であった。そんな彼を警察は疑う余地はなく、娼婦の客とのトラブルということで事件を握りつぶそうとする。だが彼女を助けた警官は納得がいかず、事件の調書書類を上司に黙って州警察に送るのだった。同じ頃、ニックリバー沿いの平原で身元不明の少女の無残な遺体が発見された。事件を担当するのは、退職間近のアラスカ州警察巡査部長ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)。彼はここ最近立て続けに変死体が見つかっていたことから、同一犯の仕業ではないかと考える。そんな中、町警察から届いたシンディの事件の調書を見たハルコムは、彼女が告発したハンセンを調べることにする。シンディから真相を聞くため、ストリップクラブや、娼婦、麻薬中毒者たちが出入りする場所を回るが、彼女はどこにも見つからない。ところがハルコムが警察に戻ると、そこにシンディ本人が待っていた。彼女は自分がレイプされ、その男に殺されそうになったが、男が軽飛行機を準備している間に辛うじて逃げることができたと説明する。一方、州警察ではハンセンが過去にいくつかの事件を起こしていた事実を調べ上げる。過去の事件から限りなくクロに近い犯人であると確信するハルコムだったが、彼を捕まえるには決定的な証拠がない。ハルコムは唯一の生き証人であるシンディを証言させるために説得を試みる。粘り強いハルコムの説得もあり、ロバートが犯人であることなどの証言を元にロバートの自宅を家宅捜索し、ライフルなどの証拠を見つけて、殺人事件としてロバートを起訴した。
アンカレッジで起こった連続殺人事件を元にした映画。
1980年代、アンカレッジで次々にストリッパーや娼婦が行方不明になり、犯人から逃れたシンディという娼婦が犯人の正体を妻子持ちのロバート・ハンセンという白人男性であると証言したが、アンカレッジという保守的な土地柄もあり、ロバートの主張を最初警察は鵜呑みにしてしまった。だが事件の捜査にあたったハルコムのチームは、ロバートの自宅を捜索し、殺害場所を記した航空地図やライフルなどを発見し、ロバートを自白に追い込むまでを、緻密なサスペンスで描かれていて、見応えがあるサスペンス映画。
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