ウルフ・オブ・ウォールストリートのぼるびっとのレビュー・感想・評価

投資家が知りたくない、金融業界の暗部みたいなものが現れてるんじゃないかと思うくらい、まさに欲望を追い求め、奪い奪われ食らいつく狼達の巣溜まりのお宅事情をこの映画で覗かせていただきました。
一生分のありとあらゆる冒険野郎をみた気分です！この映画で、レオがメーター値振り切って見事に演じたジョーダンベルフォードを美化して描いたとの意見もあるようですが、個人的にはコンプライアンスのコの字も初めから教わらなかったかのような、彼の突っ走りぶりとその執念、生々しさに美化とか羨望よりも恐怖を感じました。
何故なら、彼にならば、恐らく何の変鉄もないただのペンを見ず知らずの顔もみたことがない人間にどんな高額な値でも叩き売れるから…

レオは以前、キャッチミーイフユーキャンでも著名な詐欺師を演じていましたが、こういう方面の才人(栄光と没落のセットで)を演じさせたらピカ一かもしれませんね！一連の話術は騙されたくなりますし、レモンでラリってさぁ大変！のシーンは最高に哀れで滑稽で楽しい！最後まで殴りたい男を好演したジョナヒル(お前の穴でスイスまで運んでこい！)や、マコノヒー兄さんの勇気のでる謎ソングもじわじわきました。ちと時間は長いけど流石の見ごたえ！

それにしても一生分のエロとラリパッパシーンを拝んだ…成り立てカップルさんや老夫婦はお気をつけを！