宇須井

ウルフ・オブ・ウォールストリートの宇須井のレビュー・感想・評価

4.2
アマプラに出ている映画の中で気になっていたので鑑賞。
「金がこの世全て」だと信じてやまない主人公ジョーダン。金儲けのためなら、人の不幸も気にせず、どん底からでも這い上がる。何がなんでも金!金!金!お金が人を動かす絶大な力をこの映画で垣間見た。

また、隙あらば出てくるブラックジョークや、金を持て余し、人間の三大欲求を満たしに満たしたために、それを越すスリルや快感を求めてドラッグに落ちていくジョーダンとその内輪たちの姿を観ていると、全く笑えない。

“金”の価値とは。貴方たちにも潜在的に持っていたはずの“人の心”とは。色々な思考を巡らされた。

そんな主人公を演じるレオナルド・ディカプリオの演技はまさに圧巻であった。特に、レモンを使って覚醒したときのヒトの気持ち悪い部分を表現した演技は印象深い。本当に気持ち悪かった。悪寒がする。

でもこの映画を観れば、人に物を売るときの話し方、どう言えば買わせられるか、など儲かるセールス方法、いかに相手を自分側に来させるか、もご教授頂ける。私は始終胸くそ悪かったが、ファッ◯ングレイトなレオ様の演技、お金のかかったセット、どれもとても見応えがあったのは確か。アメリカ人らしい(日本人は絶対しない)ブラックなやりとりを見るのも面白かった。
宇須井

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