ジャッキーケン

武器人間のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
3.5
ナチスのフランケンシュタインによって生み出された武器人間に襲われるファウンドフッテージ

公開当時は「ムカデ人間」に続けと言わんばかりの宣伝に発明絡みでドラえもんの声優を予告でも本編にもガッツリ起用する気合の入りっぷり、中身もムカデ人間にただ便乗してるだけではないこの作品独自の持ち味があって楽しいスプラッター

舞台設定が戦時中であること、ファンタジーなナチスが絡んでくるとこ、ジャケット以外の武器人間もしっかり出してくるところ、アサイラム作品がやるちゃちいCGで描かれた怪物じゃなく実物で作り込むスタッフの気合い、そして「REC」大好き人間の僕が大好物なファウンドフッテージであること、かなり僕好みの要素がたくさんあって最後まで楽しく観れる

ナチスのガスマスクの先端にドリルが搭載されてる正統派ナチ人間が超ツボを突いてくる。POVの特徴である主観的に襲いかかってくるショットの連発そして次々と現れる兵器たちが次々と兵士を殺していくテンポも申し分ない

純粋にホラーをしている前半から打って変わり姿を現した創造者による兵器工場見学ツアーは前半で兵器に虜になった僕からしてみればご褒美みたいなもんだ。
せっせと働く兵器たちの愛くるしさがあるしよくある投げやりエンドじゃないのも良かった。

小学校の遠足で工場見学とかしにいったけどこんな工場を見学してみたいというロマンが生まれる映画、「ムカデ人間」ほどぶっ飛んでないしメンタルにダメージを負わないから易しめな映画です。