ジャッキーケン

BUSHIDO MAN:ブシドーマンのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

BUSHIDO MAN:ブシドーマン(2013年製作の映画)
4.4
総合武術vsカンフー(蟷螂拳)
vs棒術
vsヌンチャク
vs日本刀
vsドス
vs拳銃
そしてグルメな飯テロマーシャルアーツ!

予告編を見るとアクションが良さげだったから鑑賞!

これは良い掘り出し物!
傑作マーシャルアーツ映画だった!

主に回想シーンで構成されていて達人を倒したものに渡る巻物によって各戦闘チャプターが別れていてカンフー、棒術、ヌンチャク、日本刀そして正拳突きで飛び出す弾丸、アームバレット…
それぞれの闘いを回想シーンとして描かれる

斬新だったのは
敵を知るにはまずは食してからとまさかの飯テロ映画というギャップ
寿司食ったり、ラーメン餃子セット食ったり、沖縄料理食ったり、ステーキ食ったり、結構飯テロで攻めてくる
それを食うブシドーマンがまた飯テロで空腹時に見るのは厳禁!

食してから達人と手合わせするのだがアクションコーディネーターが園村健介さん(実写版ガンツやバイオハザードヴェンデッタのアクションコーディネーター)だけあってどのアクションもかなり見応えがある

vsカンフー戦は園村さん直々に闘う!
数少ない素手の戦いだから結構好き
片手を負傷したカンフー使いにブシドーマンも片手を潰す武士道精神剥き出しに戦う姿もカッコいい

vs棒術戦は棒を捨ててからが本番だ!
平常心を常に忘れるな!

vsヌンチャク戦は拍子抜けだった
まさかの自爆だし良いところが沖縄料理がめちゃくちゃうまそうってぐらいだ!

vs日本刀戦は盲目のサムライという正に座頭市リスペクトなキャラクター像が良い
心拍数を読み取り、完璧な刀さばきがカッコいい、ブシドーマンも同じ目隠し状態になるも瞬殺、そこからさらに自分を追い込んだ状況に持ち込むところは本当の危機感を感じることでさらなる覚醒をする!

vsドス戦はヤクザの兄貴と勝負するけどこれが一番お気に入り!
スピード感が最高だったしシラットアクションを彷彿とさせる痛さのあるナイフアクション、ナイフアクションからステゴロに行き着く闘いは一番好きだ

vs拳銃戦は微妙だった
拳銃vs素手は無理があったのか秘策もピンとこないしやっぱり無理だろって感じ
サムライと拳銃にかけた「用心棒」要素は良かったけどね。

アームバレットを無法地帯ヨコハマでゲットするブシドーマンの前で披露するアームバレット戦がガンカタを進化したverで銃火器としての燃費は悪いけど見栄えは結構かっこいいからあり!てか何発撃ちまくってるんだ!

幾多の試練を乗り越えたブシドーマンに立ちふさがる最後の試練はまさかの裏切りから始まる!

これが片腕ドラゴンオマージュの片腕ヌンチャクがあったりアームバレット戦の近距離ゼロレンジバレットアクションがすごくいい!背についた木から気功が貫通するSFエフェクトカンフーは嫌いじゃないし側頭蹴りを食らわせられたブシドーマン渾身のソバットがエグカッコいい!

食う闘うと2択しかないシンプルな構成が良かった

飯テロがかなり飯テロしてるから腹が減る


最後のフェイントエンドロールは困惑すること間違いないけどちゃんとした形で映画が終わってくれて良かったと安堵するラスト。劇場で見てても素で「え!?終わり!?」って声に出してしまいそうな見事なフェイントだった

飯テロなアクション映画はカンフー映画をはじめに数多く存在するけど本作はその飯テロを直接ストーリーに組み込んでいて飯から相手を知りそこから闘いに突入というシンプルなストーリー
コメディ要素もある、そのコメディ要素が嘘のようにラストのフェイントと種明かしが腑に落ちた。

かなり楽しめた低予算アクション邦画!