SANKOU

マイティ・ソー ダーク・ワールドのSANKOUのレビュー・感想・評価

2.8
マーベル作品はヒーローものという共通点はあるものの、それぞれに独立した作品としてはかなり趣が異なる。
それが『アヴェンジャーズ』では、見事にひとつにまとまるのだから面白い。
中でもこの『マイティソー』シリーズは、一番ファンタジーでスケールが大きくて、そして何でもありな世界観だと思っている。
今回の脅威は闇の力で宇宙の滅亡を企むダークエルフ。
光の存在が強ければ、それに反発する闇の力も強大ということか。
そして図らずもダークエルフが狙う闇の力を宿してしまうのが、ソーと愛を交わしたジェーン。
正直重力異常の話は良く分からなかったが、ダークエルフの長マレキスとソーが空間を越えて戦う姿はハラハラさせられる。
ハラハラといえば、今回も裏切り者になるのか、それとも味方につくのか分からないロキの存在が大きな鍵となる。
一本調子のソーよりも、内面に歪んだものを抱えたロキの方がキャラクターとしては魅力的だ。
今回も彼の登場で先の見えないドキドキ感は味わえたものの、作品としてはあまり山場のない単調な出来だったと思う。
シリーズを通して観れば重要な作品なのかもしれないが、単体としては今回はいまひとつ盛り上がれないまま終わってしまった。
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