ユーロスペース特別上映にて。
父親が息子の教師と出会う。純粋に愛していてもこれは不倫という事実に思い悩む。
至ってシンプルなストーリー。にもかかわらず大人が理性や世間体と葛藤する姿の描き方がすばらしい。
ヴァンサンランドンの演技、台詞は決して多くないが、不器用さと繊細さがあわさった、いい大人が内面ぐらぐら揺れてしまうあの姿が絶妙すぎて…ドラマチックではないところがリアルさUP。
大人って突っ走らずあーやって葛藤しまくるよね。
そのあたりが、まだどこかに理性と罪悪感があるんだなというのが伝わるのね。だから見てる方もズバッと決断できない気持ちが(共感はしなくても)理解できるのね。
セザール賞脚本賞受賞。