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her/世界でひとつの彼女のSのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.5
オープンAIがこの映画に影響を受けてスカーレット・ヨハンソンの声をChatGPTに搭載しようとしてたことを受けて見返した
。公開が2013年と10年前にも関わらず、2024年の今観るとそのリアリティに驚く。現在のAIは劇中のサマンサにかなり近づいてきており、仕事のサポートだけでなく人生相談や恋愛のパートナーなど、孤独を解消する手段として近い将来このドラマは現実になる気すらする。ジャンルはSFといって差し支え無い。
映像はやや暖かな暖色を多用していて、wikiによると近未来の青いイメージを敢えて避けたそう。そのためSFでありながら人肌を感じる印象が強く、ハートウォーミングな内容とよく合っていた。
ミシェル・ゴンドリーの「エターナル・サンシャイン」が好きな人にはもれなくハマるストーリーでは。出会いと別れ、失ってから再び互いを認め合う時の清々しさなど、心の機微は文化が違えど共感する部分が大きい。
音楽がアーケード・ファイヤー、ヤーヤーヤーズなのも最高です。
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