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her/世界でひとつの彼女のmskywalkerのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.1
切実に未来はこうならないで欲しい。


人工知能型OSとおっさんの疑似恋愛の物語。

子供向けではないです。
映像美で誤魔化してありますが、冷静になってみると違和感だらけの気持ちの悪い光景だなと思います。

しかしながら主人公は妻と離婚し
傷心していたところでこのOSと出会い、声だけとはいえあまりにも発達したAIであるので、のめり込んでしまうのもわからなくもないかもしれません。
現実逃避とはまさにこのことです。


でもそれは普通だったら一時的なもので、先の見えない関係にここまで依存するものなのかと疑問も浮かんでしまいます。

そんな疑問を抱きながら見進めると、やはりオチもそれなりの最後が待っていたのでここは現実的だなと思った次第です。


ここまでAIが進化してしまうと、現実の恋愛から逃げるように人は二次元に依存してしまうんだという描写、しかしその先には虚無感しか残らないという残酷な結果。
遠い未来のようで、実はすでに現在のことを謳っているようにも思えて恐怖すら感じる異色の作品でした。


スカヨハがサマンサを演じてるとは知らず吹き替え版で観てしまったので、機会があればまた字幕版を観たいと思います。


そして皆さん気づきましたか?
まろやかデブのクリプラが出ていたことに。私はむしろそこばかり気にしてガン見していました。
まだ身が引き締まっていないですが、あれは間違いなくクリプラです。
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