パチュウシ

her/世界でひとつの彼女のパチュウシのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.2
人口知能と恋に落ちる話。
初めは「肉体の有無」や、「相手がAI故の葛藤」がテーマだったけど、その次元を超えて「成長、人生の共有」にシフトして行く流れに感動。
大事なのは相手が誰か、どんな形か、ではなくそこに意味があるかどうかという、普遍的なところに行き着く。

AIを、人とは絶対に相容れない物としてではなく、プラトニックなより人間的な面を際立たせる対象としている所も良かった。
でもこの設定から一年後には人間の存在価値なんてなくなってそうで、そういう不気味さも味わえる。

多様な感じ方ができ、音楽映像の雰囲気も良く、見てよかったと思う。